ブロンズ現象…                              平成18年1月28日



Q:黒の牛革コートが部分的にギラギラと赤みを帯び光って、とても
   着られない、元に戻せないか…!?
A:いわゆるブロンズ現象=金浮き現象。ブロンズ染料が結晶化を
起こし微結晶になり、光が拡散するために見られる現象です。
この現象は徐々に進行し拡大していくので、このままの状態で修復
するこたは不可能です。ただ、 若干風合いが硬くなることを覚悟す
れば、この上から補助的に色ラッカーを吹き付けて補修することは
可能です。                   
                    日本皮革技術協会編 「 皮革ハンドブック」
参考


革工展公募始まる…                           平成18年1月25日



今年も 「日本革工芸展」 の応募が、早くも始まりました。
この展覧会は、日本で唯一の革の公募展です。
“いまクラフトのはなひらく” と題して革の “用と美”を
探求し、より幅広く、新しい革の世界をデザインしましょう…を
テーマに募集しています。 資格に制限はありません、革を主たる
素材とした作品となっていて、平面と立体の部門があります。
開催は9月22日〜25日、東京芸術劇場展示ギャラリー(池袋)
貴方も応募してみませんか… !   ちなみに審査員は
栄久庵憲司(工業デザイナー)、 関根正文(金属造形家)
三木多聞(美術評論家)、 森山多喜子(刺繍家)…各氏他です。
応募用紙他詳細は、下記にお問い合わせ下さい
        事務局 青梅市 рO428−76−1794             


歴史の中の革つくり…                          平成18年1月21日



これから、数回に分けて日本の革造りの歴史についてお話しましょう…
戦国時代が面白いのですが、なんと言っても
左の人物=弾左衛門
(十三代からでしょうね。
弾左衛門…名は、直樹。 兵庫県の住吉から婿入りしました。
引用〜弾左衛門家の申し立てたところでは、弾が苗字であるという。
が、苗字とも名ともつかずに呼称世襲されてきた。〜司馬遼太郎
この、 革のetcでも一度登場した人物です。(8/28日)
矢野姓も名乗りました。  弾家は浅草に、1万5千坪の敷地に、230軒
余の家屋が有ったと言われています。      穢多(えた)として蔑まれ
ましたが
彼は頭として実質、万石大名の力を持っていたと思われます。
幕末動乱期、第二次長州征伐に軍夫500人を従軍させるなど幕府に肩入
れし、「身分引き上げ」を実現しようとし明治維新政府にも身分差別制度の
撤廃を建言しました。    同時に、欧米の鞣技術の移入にも力を尽くし
皮革製造伝習場、軍靴伝習場を開きました。  今も彼が造った「茶利皮」
(ちゃりがわ)は最近まで広く使われたいました。
 
                       「皮革産業を支える人々」より


主流の鞣し方…                             平成18年1月18日



 クロム鞣しクロム塩による皮の鞣し法。
準備の終わった皮をHp調整した後、クロム鞣し剤で鞣す一浴法
(この方法が開発されたことにより実用的な物とり広く普及している ) が一般的に
行われている。 (クロム剤は塩基性硫酸クロム塩・
3価のクロム)。

 通常、ドラム(左図)に皮と鞣し液を入れ6〜8時間回転し24時間以内で
鞣しを終了する。  鞣し時間が短く経済性に優れ、製品革は、柔軟で
保存性・耐熱性・染色性が良いので、靴の甲・袋物・衣料など最も広く
行われている鞣し法である。
これに対比される植物タンニン鞣しについては8/12日を ご覧下さい。   
                             日本皮革技術協会編 「革および革製品用語辞典」 


良いお手入れ剤とは…                         平成18年1月15日



Q:自然な革の質感を大事にした製品などは、クリーナーで拭いたり
クリームを塗ったりすると色むらになったり、シミのようになったりす
るこたがありますが、なぜでしょう?  また防ぐこたができますか?
A:
革の種類が沢山有るように、お手入れ剤にも、形状(霧状、液体…)
用途(衣料用、靴用…)革種類(吟付革、起毛革…)などによって
多くの種類があります。ですから、
手入れ剤は必ず目立たないと
ころで試してから使用して下さい
。 分からない場合はお店や
専門家に相談するようにしましょう。
 (大変難しいのが実情です…)
               日本タンナーズ協会編 「LEATHER HAND BOOK」 引用


革漉機と格闘                            平成18年1月10日



これが、教室や個人で使う、革漉(スキ)の機械です。 
新品だと約30万円位します。 暮れに中古の機械を引き取ったの
で、調整していました…これがなかなか思うようにいかず手間取
ってしまって、このetc、を書くのもままならず…でも、やっと
良く漉けるようになりました (^_^)v  刃を替えたり、ベルトを替えたり
砥石の角度を変えたり…そうこうしている間に全て解体状態…
お陰でこの機械の細部まで分かったようで、勉強にはなりましたが
丸々2〜3日潰れました
ああシンド!


革と銀のあれこれ                         平成18年1月1日



あけましておめでとうございます <(_ _)>
このホームページも、昨年8月にリニューアルオープン して以来
沢山の方々にご来訪頂き、ありがたく感謝いたしております。
今年も、新鮮で退屈 しない内容を心懸けて参りますので
どうか、ご覧においで下さいますよう、お待ち申しております。
あなた様の一年のご多幸をお祈り申し上げます。

 

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