封建制度は、士農工商という身分制度の上に成り立っていました。
しかし実はその下に “非人“ というもう一つの階級が存在したのです。
”人に非らず“ とは、ひどすぎる…!
司馬さんは云う「奈良朝のとき、仏教の影響から四足獣
の肉を食らうことが国法によって禁じられて以来、日本人の食生活も
体格も貧弱になった。同時にこの国禁は、皮革をつくる人々を差別す
るようになった。貴族の道具を製作する必要上皮革職人は殺生禁止
の国禁から例外とされたが、外されたことが”人“としてもはずされる
結果になり、国禁には仏教という宗教的背景があるため、その差別
は深刻になった。」と…
新潮文庫「胡蝶の夢」第四巻 P107
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